今回のウルトラマンオーブさんはここ見よ18  ~ゼラン星人はどうなった!?~

どーも羽野です。
山場を越えて、久々に1話完結形式となった18話について記述します。
※記事の日付は放送当時のものに合わせてあります。
 
『ハードボイルドリバー』
あらすじ
渋川一徹はビートル隊の隊員である。地球の平和を守るため、怪事件を捜査し、暗躍する宇宙人を追いかけ、今日も渋くコーヒーを決める。
だが一皮剥けば、娘・徹子の事で頭を抱えるお父さん。
徹子はどーにも父の事が気にくわないお年頃。従姉妹であるナオミは一計を案じ、渋川の働きを見てもらうことにしたのだが……。

此度の注目ポイントは、
・ビートル隊の活躍
・ノリノリでご機嫌なガイさん
ベムラー強化を企む暗黒宇宙の工作員
スーパー戦隊のような構図。戦えお父さん!
 
 
・ビートル隊の活躍
 『太○にほえろ!』っぽいBGMで始まる今回。コーヒーを嗜む渋川さんのモノローグと共に、ビートル隊員としての活躍が描かれる。事件現場での調査。部下である鑑識とのやり取り、街中でのゼラン星人追跡……などなど。
 ゼットン星人マドックの言葉が確かならばこの星は侵略する価値がない。しかし、惑星侵略連合が壊滅した今でも、人知れず地球で暗躍する宇宙人は後を絶たない。ゼラン星人は何が目的で地球に現れたのだろうか? ひょっとしたら、彼らはオーブを倒すために囮怪獣プルーマを呼び寄せようとしていたのかもしれない。それで工作員が忍び込んでいたとか。

 ……とこの様に、番組内では中々スポットライトが当たらない存在ではあるが、ビートル隊が前作『ウルトラマンエックス』でのXioの様に活動していることが分かるシーンが、本話冒頭で描かれている。
 隊員用の銃を構えて発砲・狙いはおそらくゼラン星人。渋川さんは今日も侵略宇宙人との戦いに精を出すのだ。
 しかし、そんな彼の悩みのタネは年頃の娘。親として心配なあまり交友関係に口を出す父親と、そんな親の行動は過干渉であると撥ねつけ名前で呼び捨てにする娘。絵にかいたような反抗期の子供がいる家庭だ。
 
 
・ノリノリでご機嫌なガイさん
 すっかり口も聞いてくれなくて困り果てた渋川さんはナオミたちに相談する。それを受けて今度は徹子の方にも話を聞くことに。飲み物を口にして暑がる仕草が同じなのは、やっぱり親子。しかし徹子は渋川さんの言動がとにかく気に入らない。
 ナオミの発案で仕事風景を見てもらおうとするが、それも拒否。親を視界にも入れたくないって相当こじらせてるなぁコレは。
 
 取りつく島もない状況の中で、たい焼き片手に事務所へ戻ってきたのは、前回聖剣を取り戻したガイさん。長年に渡って感じていた負い目も無くなり、随分ご機嫌な様子で。帽子を脱いで置くときなんか小声で「シュッ」と言う始末。
「ウチで居候みたいなことしてるクレナイ・ガイさん」
 彼は何者かと問う徹子に対するナオミの返事が上記のセリフ。確かに彼の立ち位置を説明するのは難しい。「居候みたいな」という表現になるのもしかたないが、ガイさん2、3日世話になるかって住み着いてから大分経ってるぞ。無理やり付き合わされる事になり、たい焼きを食べたいガイさんは嘆く。そんなに食べたいか。

 ともかく、渋川さんの仕事ぶりを観察することになった一同。しかし、当の渋川さんは冴えない仕事ぶり。行く先々で女性に声をかけて回ってばかり、挙句トラブルまで引き起こしてしまう。
 徹子は怒り心頭。だが、渋川さんのこの行動には理由があったのだ。
 
 
ベムラー強化を企む暗黒宇宙の工作員
 ナオミたちが渋川親子の仲を取り持とうとするその裏で、今回暗躍していたのがシャプレー星人である。かつての同族は怪獣ギラドラスを操って悪さをしていた。今回は宇宙怪獣ベムラーを引き連れて地球を襲撃。
 ベムラー強化のために美容に効くと謳った商品で生体エネルギーをかき集めていた点は、初代譲りの工作員ぶり。更に人間の肉体を利用する点はブラコ星人を思わせる。
 
 シャプレー星人もベムラーも『ウルトラ銀河伝説』で久々に着ぐるみが造られた連中だったと記憶している。それを考えると、面白い組み合わせだ。しかもベムラーは強化型。背中の体表が青くなり、歴代にはない2本の角が頭部に生えている。口から吐く熱線も威力増しましときた。さて、オーブは『ウルトラマン』第1話に出てきたこの記念すべき怪獣とどう戦うか?
 
 
スーパー戦隊のような構図。戦えお父さん!
 今回の戦いはオーブだけではなく、渋川さんも前線に立つという珍しい構図。愛娘からもエネルギーを奪ったシャプレー星人に怒り爆発の渋川さん。
 出現したベムラーの相手はオーブに任せ、自身はシャプレー星人と対決する。
 廃工場を舞台に、
 オーブVS強化ベムラー
 渋川さんVSシャプレー星人
という2対2の戦いが繰り広げられる。巨大戦と等身大戦の様子を合成して一つの画面にはめ込んだ絵面はスーパー戦隊シリーズのそれである。
 
 本当の自分を取り戻したからか、オーブの名乗り口上も気合の入ったもの。80ばりのジャンプキックや、ウルトラマンベムラーにしかけたような背負い投げを披露し、強化ベムラー相手に善戦する。だが厄介な事に光線を吸収する能力を備えていた。
 一方、シャプレー星人も瞬間移動能力とエネルギー採取に使った鉱石を盾にして渋川さんの銃撃をかわす。追い込まれたお父さんに残された武器は、残り一発の銃弾と知恵、勇気、そして娘の声援だ!
 
 
 娘の声援を受けながら戦う父親。ベタな構図ですが、だからこそシンプルでストレートに心に刺さります。そして物語のラスト、いったい「彼」にどんな変化が訪れたのやら。
 

さて次回。
いま世間では、願いを叶える石碑が話題。
そんな中、ナオミは友人の結婚式に招待されるも、ふとした事から嫉妬心に駆られてしまう。
友人の結婚式当日、突如巨大な鎧武者が現れた。
赤い鎧を身にまとい、髪を振り乱す鬼武者。その目的、正体は何なのか?
 
ウルトラマンオーブ第19話『私の中の鬼』
コスモスに登場した懐かしい怪獣が装いも新たに再登場です。
いざさらば。