今回のウルトラマンオーブさんはここ見よ9~ハートフル暗黒星人先輩と、お久しぶりなあのお方~

どーも羽野です。
歴代シリーズを振り返っても、とても珍しい「ニセモノ回」である9話について記述します。
※記事の日付は放送当時のものに合わせてあります。

『ニセモノのブルース』
あらすじ
ウルトラマンオーブの正体を知りたい! ヒーローの秘密にどうにか迫れないかと、ジェッタは苦心していた。
そんな折り、怪獣テレスドンが街中に出現したが、オーブの活躍で地底に逃げていった。今がチャンスだ。遂にジェッタは変身解除の瞬間を目撃。ウルトラマンオーブの正体は「馬場竜次」と名乗る青年だった!
憧れのヒーローと対面できたジェッタは歓喜に震える。だが、これは惑星侵略連合の恐るべき作戦……のハズだった。

此度の注目ポイントは、
・勘違いコントの様なにせオーブ
・馬場先輩とジェッタ後輩とカザモリパパ
・本物のヒーロー!
・けっこう近くにいるもの
 

・勘違いコントの様なにせオーブ
 ウルトラマンオーブに化けて破壊活動をする。宇宙指令M774(キール星人もルパーツ星人も関係ない)をノストラから受け、ババルウ星人が地球に現れた。
 オーブが突然出現したことに何事かと首を傾げるジェッタたちと茫然とするガイ(そらそうよ)をしり目にいざ作戦開始……と思いきや、まさかのテレスドン出現。
 自分の身は自分で守れと上司に言われニセモノは戦う羽目に。おかげでオーブが怪獣出現を予知して駆けつけれくれた構図となり、かえって民衆からは感謝される始末。

 戦い方がたどたどしく、今日のオーブはいまいち冴えない。不思議に思いながらもそこは贔屓目の力、避け損ねただけなのに子どもを助けるべく体を張ったとみなされる。
 怒り心頭のババルウもといにせオーブはどうにかテレスドンを追っ払う事に成功したが、疲労から変身が解けそうになり慌てて撤退。歴代ババルウ星人の中でも取り分けトンマな奴の様だ。暗黒宇宙の支配者だった初代と同族とは思えない。同じ星の人でも、色んな性格の輩がいる訳で。地球人とかね。
 しかし、野良怪獣なんてワード初めて聞いたぞ。
 
 
・馬場先輩とジェッタ後輩とカザモリパパ
 うっかり変身解除の現場をジェッタに目撃され、慌てて地球人に化けたババルウ星人
 ヒーローの秘密に迫れると興奮しきりのジェッタはババルウ改め「馬場竜次」の怪しい点に気が付かない上、彼が活動しやすい様に、渋川の職質から助け出すなど協力までし始める。本人からすれば全てはウルトラマンオーブ=馬場の為の様だが……。

 当の馬場は、ジェッタを上手いこと利用すれば良いのだが困惑しきり。ちょっと間抜けでお人好しな性格が災い(地球人的には大助かりだが)し、子どもたちのヒーロー・ウルトラマンオーブとなってしまう。口止めされていたのにアッサリ子供たちに話しちゃう。ガイさんの言う通り、そっとしておく気ゼロかジェッタよ……。
 ババルウ星人の事情を知っているガイさんは、とりあえず様子見。カメラマンとして記録し続ける。
「ヒーローってそんなに良いもんか?」
 暗黒宇宙出身のババルウ星人からすれば不思議でしょうがない。思わずジェッタに聞いてしまう。

 ここでジェッタの回想。なぜ彼がヒーローに憧れるかを説明し始めるが……ってジェッタパパは山崎勝之さんじゃないか。
 平成ウルトラセブンシリーズでカザモリ・マサキを演じ、ダンに姿を貸したり、自身がセブンと融合したりと大活躍していた方だ。 1998年には新人隊員を演じていた方が、今では父親役。感慨深いものがある。
 ジェッタの言葉を受けた馬場には心境の変化が訪れる。
 侵略連合の仲間からいつ作戦を実行するのか疑問視されつつも、すっかり「子供たちの良き見本」になり、このままウルトラマンオーブとして生きていくのもアリなんじゃないかとまで考え始める。
 
 
・本物のヒーロー!
 とは言え、ノストラはそんな事を許してくれる筈もなく。子供たちの期待に応えようとする馬場に対し、ノストラは破壊と殺戮を命じる。
「こいつらが教えてくれたんです。運命は変えられるって」
 邪悪な暗黒星人から、本物のヒーローへと変わるべく、馬場は侵略連合と決別する。
 裏切りは許さない。馬場を処刑すべくケルビムが送り込まれた。

 ガワはニセモノだったとしても心はホンモノ! 真のオーブに見守られながら、にせウルトラマンが人類の為に立ち上がる。
 もはや彼が本物のヒーローであることは、正体が露見しても「馬場さん」に応援を続けるジェッタと子供たちを見れば明らか。
 ババルウ星人が全力を出して戦ったその時、彼の健闘に応え本物のオーブが現れた。
 よく頑張った後は任せろ、とばかりに頷くオーブ。ウルトラマンの頷きはかくも頼もしいものか。

 ハリケーンスラッシュがケルビムを打倒すのを見届けると、緊張の糸が切れたババルウ星人は等身大に戻る。
 そのまま人知れず立ち去ろうとするババルウだったが、ジェッタたちはどうにか発見。彼らのお礼を聞きながら「ヒーロー」は風の様に去っていった。
 
 
・けっこう近くにいるもの
 事件は解決した。が、ババルウ星人はあれから姿をくらましたまま。
 馬場先輩はどこにいってしまったのかと呟き。ぼんやりと公園を眺めるジェッタ。
 隣にいるガイも公園の様子を眺めていたが、ふっと笑顔を浮かべてジェッタに応える。
「ヒーローってのは、案外その辺にいるんじゃないか?」
 オーブ自身も、彼は本物のヒーローと認めた様だ。
 運命を変えた彼は、今後も地球でスーパーとまではいかなくともヒーローをやっていくのだろう。
 
 
 ……ババルウ星人がこんなにハートフルな役回りをするとは。レオに初代様もビックリだろう。
 レオ39・40話を参照した上で、本話を見ると地球人に化けて善行に励んでしまう馬場先輩の姿には驚くばかりです。先輩どうかご達者に。
 
 
さて次回。
かつて同じ勢力にいたガイとジャグラー。その因縁は遥か昔からという。
遂に決着をつける為、ガイは生身で、そしてオーブとなってジャグラーとの決戦に挑む。
ドン・ノストラは何を思うか? そして赤い三日月が輝くとき何が起こるのか?
 
ウルトラマンオーブ第10話『ジャグラー死す!』
死にそうにはない気がするんですがねぇ……。
とか思ってるとホントに死んじゃう時もあるし。はてさて。
いざさらば。
 
 
ウルトラマンオーブ オフィシャルサイト
 
オーブが気になった方は、以下からも視聴できますんで、見てみて下さい。
Netfilx