今回のウルトラマンオーブさんはここ見よ13  ~記憶の棚卸と、大掃除~

どーも羽野です。
総集編かぁと思ってたら、しっかり練られてて、フツーに面白かった13話について記述します。
※記事の日付は放送当時のものに合わせてあります。

『心のそうじ』
あらすじ
事務所の大掃除をすることになったSSP一同。
ガイや渋川にも手伝ってもらいながら、様々な物・人物が切っ掛けとなりナオミたちは掃除をしながら、これまでの出来事を振り返る。
一方、ガイ自身も怪獣たちとの戦い、そしてジャグラーの言葉を思い返す。
不穏な気配を感じつつも、皆が談笑する姿をみてガイは顔をほころばせるのだった。
 
 
・総集編。振り返りにちょうど良い
 SSPの事務所。大掃除だっていうのに、ジェッタはサイトの更新に時間をとられ、シンは懐かしい発明品を見つけて逆に部屋を散らかしてしまう。物が捨てられない気持ちは分からんでもないぞシン。バイトから帰還したナオミは、改めて音頭を取り、大掃除を再開する事に。
 掃除中、ナオミが第1話で使ったシンの発明品・ストームチェイサーを見つけた所から、3人は思い出話に花をさかせる。
 
 ガイとの出会い、オーブ登場、ジャグラーとの遭遇、怪獣騒ぎ……3人は掃除をしつつ、第1話~第12話の事を思い返す。
 そこにガイも帰還。一緒に掃除をすることに。
「ただ飯を食う訳にもいかないか……」
 流石に悪いと思っていたらしいなガイさん。
 
 
・途中に新撮が入り、単調な総集編にならない
 ナオミがバイトで配るチラシ(第2話)
 ジェッタのジャージ(第3話)
 ハルカからの手紙(第7話)
 4人が掃除をする過程で事務所内から見つかった物や、
 渋川さんが遅れて参加したことで彼の話題
 ナオミの鼻歌から派生して母・圭子の話題
 お見合い騒動から派生してタマユラ姫の話題
 と、準レギュラー、ゲストキャラクターの話が出てきて、回想シーンとしてこれまでの映像が流れていく。
 
 そのシーンの挟み方も、
 SSPの側から振り返ったこれまでの出来事(怪事件に遭遇する自分たちの事)
 ガイの側から振り返った出来事(ウルトラマンオーブとしての戦いの記録)
 といった具合に系統ごとに分かれて挿し込まれ、一気に過去の出来事を回想するという単純な作りになっていない。
 更に、掃除の指示を待つガイさんや、棚から物を落としてしまう渋川さんなどコミカルな芝居が随所に散りばめられており、総集編だからといって、見過ごせるものではない。
 しかし、事務所内でフュージョンカード取り出して良いのかアンタ。
 
 
・要所のシリアス
 オーブの事を正義の味方というシンの発言に、ガイが神妙な顔つきになったり、洗車中にジャグラーの幻影を見たりと、全体的に明るいトーンで話が進行するが、要所要所でシリアスなシーンが挿入される。
 掃除の最中、ゾフィーとベリアルのカードを取り出したガイは強大すぎるサンダーブレスターの力と、ジャグラーの不穏な発言を思い出し、一抹の不安を覚える。
 それを払うかのようにオーブニカを奏でるが、思い出すのは第1話冒頭のシーン。巻き込まれた少女と、敵を撃破するも徐々に消えていく己の武器。

 更に過去を振り返るのは彼らだけではない。同じころ、メトロン星人タルデもジャグラーへの復讐を心に誓う。
 いずれは向き合わなければならない事がガイには目白押しの様だ。
 だが、不安ばかりではない、。シンに呼び込まれてガイが見たのは、事務所で談笑する一同の姿。ナオミたちを始め、これまでに関わった人たちとの絆もまたガイにはあるのだ。
 
 
「彼らの笑顔のため、クレナイ・ガイは平和を守る決意を新たにするのだった」
 昭和ライダーだったら上記の様なナレーションが流れても不思議ではない〆方でした。振り返りも済んだところで、オーブは第2クールに突入します。
 

さて次回
SSPの前に、龍にも似た巨大ロボットが現れた。
平和を守るスーパーロボットの開発という夢を子どもの頃から抱いていたシンは並々ならぬ関心を寄せる。
だが、独自の思考を有するギャラクトロンは暴走を始めてしまう。
ガイはウルトラマンオーブとなり街中で、山間部でギャラクトロンと対決することに。
シンの夢はどうなるのか?
 
ウルトラマンオーブ第14話『暴走する正義』
不安しかないギャラクトロン回。ヒビキ隊長を演じておられた、木之元亮さんが出演されますね。
いざさらば。