今回のウルトラマンオーブさんはここ見よ12~闇の祝福を受けて。生まれ出でるは破壊の力~

どーも羽野です。
前回の展開から、コレどーすんのという感想しかないのです。
しかも打開策は、あのお方の力も借りなければならないというので不安しかない訳です。
そんなハラハラのオーブ12話の見どころを記述します。
※記事の日付は放送当時のものに合わせてあります。
 

『黒き王の祝福』
あらすじ
 完膚無きまでに倒された挙げ句、ジャグラーにウルトラフュージョンカードを全て奪われてしまったガイ。そんな中、マガオロチ打倒の為に、SSPのメンバーはタマユラ姫の石碑を修復しようとする。
 一方、再び姿を現したタマユラ姫よりガイは光と闇のカードを手に入れ、苦心の末ダブルリードに成功する。
 勇者の力を借り、黒き王の祝福を受けた「ウルトラマンオーブ・サンダーブレスター」の逆襲が始まった!

此度の注目ポイントは、
・決死のナオミたち
・ガイは格好良い? 悪い? ジャグラーは何を求める
・ぐんぐんカットの細かさと祝福の意味
・サンダーブレスター大暴れ
 

・決死のナオミたち
 ウルトラマンがピンチの時、頑張るのは当然ながら人間。セブンにおけるウルトラ警備隊。ジャックにおけるMAT。そしてオーブではSSPと渋川さんという訳で。
 こう地球人サイドのキャラクターが奮戦するシーンを見るたび、劇場版ダイナでヒビキ隊長が言っっていたセリフを思い出す。、「人間が頑張らねぇでどうすんだ!」
 ウルトラマンが戦えない今、自分たちに出来ることは何か。と歴代の防衛隊メンバーはピンチの時、常に知恵を絞ってきた。彼らと同様、ナオミたちもオーブに代わり自分たちなりの手段でにマガオロチをどうにかしようと奮起する。
 こうやって人間たちが自らの手で困難に立ち向かう様を見ると、改めてオーブもウルトラの系譜に連なる作品なのだと思う次第。
 

・ガイは格好良い? 悪い? ジャグラーは何を求める
 これまで事あるごとに、ガイを「格好良いな」と皮肉たっぷりに評していたジャグラーだが、今回は完全に呆れ調子。
 以前は互角に渡り合っていた肉弾戦では、ガイの負傷もあってかジャグラーが一方的に打ちのめす展開に。
 で、散々ガイを打ちのめした上での「何か格好悪いよ」。青柳さんの冷たく言い放つ芝居は必見である。
 このガイをどストレートに貶すシーンと、前回のカードを奪うシーンとを合わせて見てみると、ジャグラーが「光」に対して如何に複雑な感情を持っているのがうかがえる。果たして彼は何を求めているのやら。
 

・ぐんぐんカットの細かさと祝福の意味
 ウルトラマンが巨大化する際に挿入されるカットの事を「ぐんぐんカット」と呼ぶそうで。オーブの場合は力を借りている歴代戦士の番組タイトルとカットを組み合わせたものになっている。
 サンダーブレスターのカットも、ゾフィーとベリアルの要素を含んだものになっているが、非常に芸が細かい。
 ぐんぐんカットの最初に映る物体。最初分からなかったが、アレが何であるか分かれば、サンダーブレスターへの変身はベリアルの「解放」を現しているようにも思えるから不思議である。そこから、ゾフィーが案内役を務めた映画「ウルトラマンゾフィー」のOP、そして光と闇が交互に塗り替えていくという構成。力強くも、こんなに不安要素満載のぐんぐんカットは初めて。相反する属性を持った戦士であることが強調されている。
 そして、ガイがベリアルのカードを読み込むのに成功した瞬間は必見。サブタイトルの「祝福」が何を意味するかよく分かる。
 

・サンダーブレスター大暴れ
 遂にヒュージョンアップを果たし、満を持して登場したサンダーブレスター。その外見に違わぬラフファイトをぶちかます。
 殴る、蹴る、首を掴んで絞める、ビルを投げつける、ビルに叩きつける……。
 やっている事は戦いというより完全に「仕返し」。前回マガオロチにやられた事を、そっくりそのままやり返す構図に。特に11話でオーブに襲い掛かるシーンと比較してみるとよく分かる。
 ウルトラマンが大怪獣バトルで披露したのと同じく、光輪を手持ち武器として使ったりとやりたい放題。前回の勢いはどこへやら、マガオロチは滅多打ちにされてしまう。
 そして必殺のゼットシウム光線! 光と闇の力が入り交り、強大なエネルギーの奔流となってマガオロチに襲い掛かる。
 発射時にオーブが上げる唸り声は猛々しく、正に「獣」。
 構えはスペシウム光線に似ているけれど、こんなに禍々しい必殺技はウルトラマン初ではないかと。
 
 
 あいや、あのマガオロチがボッコボコでございます。脚本の都合上、勝つとはわかってましたけど(そりゃ勝てなかったら番組終わりですしね)、そこまでやるか君。
 清々しいまでの暴れっぷりを見せてくれましたが、手放しで喜べないのも事実。
 ラスト、ジャグラーがガイに向けて放った言葉は、今後、現実のものとなるのでしょうか。

さて次回。
大魔王獣を撃破して訪れた平穏。
これを機にSSPの面々とガイは事務所の大掃除を始める。
その過程で彼らは、オーブとこれまでの戦いを思い返すのだった。
 
ウルトラマンオーブ第13話『心の大掃除』
総集編回ですね。振り返りにはもってこいです。
いざさらば。